一人親方のCCUS登録

こんにちは。

“美し国の行政書士”長谷川です。

あれよあれよという間に今年も師走になってしまいましたね。

10月に当事務所も建設キャリアアップシステムの事業者登録を行い、CCUS登録行政書士となりました。

そこで、今回は一人親方のCCUS登録について説明したいと思います。

1. CCUSの一人親方とは？

一人親方とは、「労働者を使用しないで事業を行うことを常態とする者」をいいます。

つまり、従業員を雇用していない個人事業主は、「特定の事業所に所属せず、専ら技能労働者として雇用されている立場」であっても、「請負契約を結んで施工体制に事業者として登録される立場」であっても、一人親方になります。

CCUSにおいては、「一人親方」は事業者登録する場合における「事業者の区分」の一つですので、従業員を雇用していない個人事業主で、事業者登録をした事業者が「一人親方」ということになります。

一人親方も事業者登録をしなければならないのかというと、その一人親方としての事業の立場によって異なります。

「請負契約を結んで施工体制に事業者として登録される立場」であれば、技能者登録だけでなく、事業者登録も必要になります。

一方で「特定の事業所に所属せず、専ら技能労働者として雇用されている立場」であれば技能者登録だけでも構いません。

事業者登録する場合と技能者登録だけの場合で大きく異なるのは施工体制への登録です。

そもそも、技能者はどこかの事業者に所属しなければ施工体制の作業員名簿に技能者として登録することができません。したがって、技能者は所属事業者との関連付けを行う必要があります。

事業者登録された一人親方であれば、上位事業者からの施工体制登録の「要請」に対して、システム上で「承認」すればその現場の施工体制に登録されることになります。

次に、施工体制への技能者登録（作業員名簿の作成）が必要です。システムの施工体制登録の技能者登録で、該当する現場を選択し、自社の所属技能者一覧からご自身を選択し、設定することで技能者登録が完了します。

技能者登録だけの場合、現場の事業所の所属技能者として施工体制に登録するには二つの方法があります。

一つは、上位事業者と一人親方の関連付けを行う方法です。

技能者登録の際、所属事業者には主たる所属事業者として自分の事業所の屋号又は氏名を登録します。そして、現場の事業所が異なるごとにその事業所を所属事業所として追加し、関連付けを行うことでその事業所の作業員名簿に登録され、施工体制に登録されることになります。

この方法で所属事業所との関連付けを行うには、システムでの変更申請が必要になります。基本的には技能者本人で手続きを行うことになりますが、所属事業所から技能者へ変更代行申請同意依頼を行い、技能者がそれに同意確認を行うことで所属事業者が代行することができます。

もう一つは、「所属と異なる事業所の元での就業要請」を行う方法です。

技能者が、就業する事業者に対し「所属と異なる事業所の元での就業要請」を行い、要請を受けた事業者がその要請に対し「承認」をすることで施工体制に登録することができます。ただし、その「要請」と「承認」はその就業する事業所のすべての現場に適用されるわけではなく、現場が異なるごとに必要となります。

「特定の事業所に所属せず、専ら技能労働者として雇用されている立場」であれば技能者登録だけでも構いませんが、その後の施工体制登録の手続き考えると、こちらも事業者登録した方が手続きがスマートになるような気がします。

一人親方の技能者登録費用は、インターネット申請の場合、登録料として簡略型は2,500円、詳細型は4,900円が必要となります。認定登録機関申請の場合は、受付が詳細型のみで4,900円です。

登録料は、登録時と更新時にかかり、有効期限は5年です。

事業者登録費用は、資本金の額に応じて登録料が異なりますが、一人親方の場合は無料です。

ただし、事業者登録をすると年間2,400円の管理者ID利用料が毎年かかります。

特定の事業所に所属せず、専ら技能労働者として雇用されている「一人親方」については、事業者登録は任意ですが、施工体制への登録手続きのことを考慮すると少し費用はかかりますが、事業者登録をした方が良さそうです。

実際は、その施工体制登録手続きを上位事業者が代行しているケースも多いように思われますので、その場合は技能者登録だけでも良さそうですね。

ということで、今回はこの辺で

では、また。　See you.

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